先日、DLT製作状況をお伝えしておりました木造2階建て事務所(小井土製材株式会社様 新社屋)につきまして、いよいよ建て方が始まりました。構造躯体が組み上がっていく様子は、プロジェクトの大きな節目であり、現場も活気に満ちています。
本プロジェクトでは、壁にDLT(Dowel Laminated Timber)を、そして2階床にはNLT(Nail Laminated Timber)を採用するという、先進的な木質技術を組み合わせた設計となっています 。
NLTとは、規格化された製材(ツーバイ材など)を釘で接合して一体化したパネル部材です。CLTのように大規模な設備を必要とせず、今回のプロジェクトのように、建設現場での製作も可能です 。これにより、工場からの輸送リードタイムやコストに縛られない、柔軟な施工計画の立案が可能となります。
今回は、建て方後に2階床に採用するNLTパネルの製作を現場で進めていく計画です。これは、施工の合理化だけでなく、木の特性を熟知した職人の手仕事による品質確保にも繋がります。
アアデルは、こうした先進技術の特性を深く理解し、設計の自由度、コスト、施工性といった様々な側面から最適な工法を選択・提案することで、プロジェクトの価値を最大化するお手伝いをいたします。