建築物のLCCO2(ライフサイクルCO2)算定についてご相談頂き、算定作業を行いました。
現在公募が行われている令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(建築物等のZEB化・省 CO2 化普及加速事業)において、LCCO2削減型の先導的な新築ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル) が対象になっている等、これからの建築においては、省エネルギー性能はもちろん、LCCO2を意識し、その排出量削減に貢献する建築物が求められつつあります。
これまでは個別にCO2削減に寄与することが謳われている建材や工法等がありましたが、建築物全体として、建設、運用、廃棄(解体)まで含めた建築物のライフサイクル全体におけるCO2排出を定量的に評価する方法が確立されつつあります。ただし、その数量を算出するためには、建築設計そのものの知識はもちろん、建築物の性能を評価するCASBEEの知識、建築積算の知識、温室効果ガスの観点からの建築設備の仕様把握などの総合的な知識と情報整理のノウハウが必要となります。
アアデルでは、お客様のプロジェクトにとって、最適なスキームを構築できるよう、建築設計にとどまらず建設プロジェクト全体のコーディネートとそこで必要とされる性能評価について、これからも積極的に取り組んでいきたいと考えています。